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1.彼の栄光の日々

 彼は、当時最軽量薄型とのキャッチコピーで世に躍り出た。(当時としては)高性能モバイルの性能を買われ、百台~千台単位の兄弟たちと一流企業の営業マンの手中に彼らは散っていった。
当時はハードワークを求めるユーザーの期待に答え、ワープロやとりわけ馬鹿でかい表計算をこなすのには大いに一役買った。
 使われているうちにメールをやり取りしたり、ネットで情報を引っ張り出す仕事の指令を受ける頻度も加速度的に高まっていった。

 彼は、自身を世に送り出したメーカーの期待に十二分に応えたし、自身のプライドも大いに満足させることができていた。
そんな絶頂の日々が続き、彼は毎日フルに働いて営業マンの期待に応えていたが、いつしか、彼のユーザーがなにかイライラする様子が伝わるようになり、日々その頻度を重ねていく。
 彼はその時気づいた。彼自身も集中力が持続しなくなっていることを自覚せざるを得なくなった。
”バッテリーの消耗。”健康診断を受けるわけではないのだが、自覚症状が現れ、ユーザーが彼のディスプレーを閉じるまでの時間が短くなっていくのは彼にとっても寂しく感じられる日々であった。

 そして彼は、自分が初めから定められた契約期間を過ぎれば彼のユーザーから手放される運命であったことにようやく気付く。
 永い間通電されることが無くなり、自分がダンボール箱に詰められてあっちこっちへ送られているのが希薄な意識の中で感じていた。


2.仮死状態

 そうこうするうちに、彼は、脱サラして中古パソコン卸業を始めた団塊の世代ディーラーに兄弟達と一緒に底値で買いとられたのだった。
 なぜが、彼は彼の兄弟達とは別の場所に送られることになり、他のメーカー出身の種々のライバル達と自宅倉庫の隅に暫くのじっとしている時間を過ごすこととなった。

 彼の兄弟であり、同僚でもあった同型の同士達はまとまった数で買取先から地方都市に直送出荷されることになったが、 彼はその後も倉庫の隅の棚に置かれたままとなった。
 どうも、彼は他の兄弟達のように過酷に使用され疲弊した様子が表面上では無く、仮の主人であるディーラーは注文の端数として残った彼を個人向けに売り出せば兄弟達の卸値以上の値段で売れると判断したようだ。

 彼は、ある日どう見てもセンスの感じられないシートの上に置かれ、写真を撮られることになった。
 その素人くさい商品写真はネット上にアップされ、「最低落札価格 1万5千円」と、確実にさばいて損は出すまいというディーラーの思惑で価値を決められオークションに出品された。

 彼が、自分の価値がここまで下がったことにには言葉にできない落胆を感じたのは当然だが、彼自身の置かれた状況を考えれば、彼は失っていたプライドを取り戻すチャンスが到来したのかも知れないという淡い期待を胸に抱いていた。
(正直なところ、疲弊したマインドを奮い立たせるまでに、アドレナリンが彼の意識を刺激することはなかったが。)


 ほどなく彼の仮の主人の思惑通り、オークションで買値を競われるまでもなくあさっりと彼の運命は決められることになる。


3.心外な新天地 

 丁寧な梱包を解かれて、彼が再び光にさらされたのは古いマンションの狭いキッチンのテーブルの上だった。

 かつては、電話の喧騒と緊張感に満ちたオフィスや出張先でユーザーが忙しく立ち回るのを助けるために自分の能力を精一杯発揮したのだ。
 彼は、自分に使命が与えられる環境というものについて、その時の経験以外に知る由も無く、想像するためのデータベースを一切持っていない。

 正直、彼は戸惑った、一体このユーザーからどんな仕事をを要求されるのだろう?

 新しいユーザーに通電され、ジャーン!とばかり”Windows xp”のロゴをディスプレイに映し出した時は今度の新しいユーザーの期待が大いに高まっているのを感じずにはいられなかった。
 さっそく、インターネットの接続設定がなされあちこちのサイトを表示する仕事を課せられた。
 「合点承知」とばかり馴れたはずの仕事に取りかかった彼は、どうも、以前とは勝手が違い手間取っている自分に気が付く。
 もう、5年の月日が流れている。その間に1つのサイトに盛り込まれた技術的な要求度と情報量は爆発的に増大していたのだ。
 それでも、彼は黙々と送られてくるコマンドを忠実に実行し体面を保っていた・・・

 ところが、以前より遥かに複雑なサイト(今度のユーザーは彼に動画サイトの表示をもっとも期待していた。)を復数表示するコマンドを送られると、程なく彼は致命的なボロを出してしまった。

 ”ファンが正常に動作していません”とのエラーを泣く泣く表示した。もはや、彼は動作の限界に達しておりパフォーマンスは急速に低下したまま・・・ 

 何度トライしても結果は同じ、ユーザーのフラストレーションはピークに達し、彼は表面と裏のすべてのビスをはずされ分解された。
 ユーザーはCPUファンにホコリが詰まっているに違いない、とこわばった形相で彼のCPUファンを確認した。
 小さな玉状になったホコリは確かにあったものの、幸いファンの回転を妨げるような汚れは無く、彼の品格に対する猜疑心は最低限晴れされた。
 しかし、問題は解決される事なく、新ユーザーとディーラーの間で彼のライバル達との交換もしくは返品についての話し合いがあったようだ。
 この件については、新ユーザーの家人が彼のデザインを気に入っていてくれた為、再度”出戻り”となった上での”出直し”となる運命は回避されることになる。

 先の、売り手と買い手との話し合いの中で、買い手であるユーザーは問題解決の糸口を見出していた。メーカーのユーテリティーソフトでCPUファンの回転優先度を最低限に設定し直した。OSとブラウザを”無償で”できる範囲、最新のものにアップグレードした。

 おかげで、何とかユーザーの求める動画サイトの表示ができるようになり、彼はなんとか面目を保つことができたが、いきなりのトラブルによる彼とユーザーの間のわだかまりを消去するには未だ至らなかった。


4.続く試練 

 彼を出荷したディーラーはサービスとして彼にそこそこの追加メモリをサービスとして装着しており、彼はデビュー後5年は経過していたけれども、搭載しているスペックについてはまずまず今度のユーザーの要求に応えれれる、”はず”であったにも関わらず、彼は、使用時間が長くなると正常な終了が出来ない等のトラブルを未だ解消できないでいた。
 今度のユーザーはストレスを感じながらも彼を ”だまし だまし” 使っていたが、余裕があればこの関係性を改善しようとゆうポジティブな発想を捨てずに、彼と付き合い、彼を必要としてくれたことは、彼にとって幸運だったと言えるだろう。

 ユーザーはある日衝動的に再び彼を分解し、彼のちっぽけなCPUファンに自転車用の油を射した。
またある日のこと、そろそろ彼の動作の安定化に金銭を使ってもいいか、とのいささかの余裕ができたらしく装着可能な最大限のメモリを購入、搭載してくれたりした。
 それでも、彼の動作は100%問題無し、という訳にはいかなかった。

 悩ましさの原因は、パソコンにつぎ込める予算が不足しているユーザーが選択した”無料”ウイルスソフトにあった。
 ユーザーの言い分としては、「ウイルスソフトをインストールしないと”あなたのコンピューターが危険に晒されています”とゆう脅迫メッセージを出すのを黙らせたい。しかし、そんなことに金を使うのはナンセンス!」ってわけ。

 でもって、彼に組み込まれたフリーのウイルスソフトであったが、これが彼にとってゲンナリする仕事を強いる命令者となり、(ユーザーがパソコンを楽しんでる裏で広告を表示したり、四六時中ネット上で彼の環境の現状をレポートし、必要に応じてアップデートの指令を受けなければならない。)
 彼が新天地でのモチベーションを保とうとする意識は無意味な仕事量の多さと葛藤した。
 この葛藤が続き、30分もの時間を費やすと彼のCPU使用率は100%に達し、身動きできなくなってしまう。

 そして、彼としては、更に泥沼に足を踏み入れる事態を招く。
 忌まわしきフリーウイルス対策ソフトウェアと同じメーカーが売り出し中の、彼がかつて馴染んだオフィスソフトのまがい物お試し盤をインストールされてしまったのだ!!
 単なる仕事をこなす為のソフトウェアであるはずが、いちいち裏作業でネットと繋げていないと彼の得意な表計算やワープロの仕事が出来ないプログラムなので、彼の動作は更に重く、彼の必死の努力にも関わらず彼の面目は丸つぶれ。・・再び彼は深い挫折感を味わうこととなる。

 一度安心しかけたユーザーをまた失望させるかと思うと、彼のストレスは更に増すのであった。


5.時空を超えて、身の程相応に再生す

 彼の懊悩を察したのか、ユーザー自身のイライラのせいか、どちらにせよ懸命なる彼のユーザーは悶々とした彼との疑心暗鬼の原因を察知して、ちょっと小遣い銭を使う余裕ができたのか、有料ウイルスソフトを購入することに腹を決めてくれた。
 ユーザーが選んでくれたソフトは”動作が軽い”としてランキング上位のものであった。

 更に、ユーザーは彼が活躍していた輝かしい時代のオフィスソフトの中古品をオークションで注文してくれた。

 そして、めでたく新しいウイルスソフトと、古いが彼にとっては馴染み深いオフィスソフトが彼にインストールされることになり、まがい物の無料ソフトはアンインストールされた。

 永らく体調不良の原因となっていた宿便を排出した気分であった。


 ユーザーは彼の健康状態の良化を確認するや、早速初期の目的の動画サイトの表示指令を次々に送りこんだ。


 そして、ニールヤングのステージに飛び入りしたパティスミスやら http://www.youtube.com/watch?v=bCcmNdzyNg0キースリチャード、エリッククラプトン、ミッチミッチェル、ジョンレノンのセッションやら http://www.youtube.com/watch?v=BxEX__YXmDs
ルーリードとパパロッティの競演やら http://www.youtube.com/watch?v=kXgbN81zNG8


 ・・そんな仕事をストレスなくこなせるようになり、ユーザーが満足している様子をなんとなく汲み取っている彼。

 彼は自身の存在価値が見出される新しい場所を確保したのだ。

 
 密かに彼は祈っている。
”ユーザーがこのまま貧乏のままで、でパソコン買い替えなど考えませんように・・・”

dynabook ss 1600
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”六月の夜の都会の空”って知ってる?
稲垣足穂の確か「弥勒」

未来仏の弥勒。
「阿修羅」よりか、デビッド・ボウイ系のグラムロックっぽいね。

ともかく湿度が高く体力も低下するこの季節ならではの夢想についての、”六月の夜の都会の空”ってのは、なんだかわからんがうまいコピーやね。
なんでか、って、6月になれば思い出すから。
この世の終末に現れる弥勒菩薩&”六月の夜の都会の空”


ここのところ、体力が低下している上に無くし物・探し物が多くてよけいにグッタし・・。
そんな今日この頃、ロックが生まれるプロセスに想いを馳せたりしてやんの、俺。

ロック音楽生成については、”創造”という言葉が使われるかもしれんが、俺の場合、曲ってのは、どこか”そこ”で待ってくれているものであって、精神のチャンネルを”そこ”を受信するよう合わせる過程が重要だ。って思ってる。

宝探しみたいな感じ。
地図or海図が必要だけど、完璧なものはあるはずなく、謎ときのように再現して目的の場所にたどり着こうと知恵を絞る訳だが、一番大事なのは「勘」が働く頭脳の状態をキープすること。

このむずかしいコントロールをものにしないと、”曲”や”歌”がある場所に近づいておぼろげに姿を見ても決してそれを手にすることはない。

今日も通勤帰りに自分達のライブ録音を聞きつつそれなりに楽しくなっていたが、”ロック”と呼ばれる音楽に本当にたどりついてるかどうかってとまだまだ。

ロック古典の名曲は必殺ギターリフが不可欠だが、決定的な印象を残すビートの利いたリフを見つけ出した日本のロッカーは未だいない。
ロックっぽくやかましく、カッコよく演奏するのって、器用な人がちゃんと練習するか、不器用でも死ぬ気でパワーを出し切るかすればできるかもしれんが、ビートそのもののリフがロックの名曲を作ってきたんだわな。


どーすっかな・・、チャンネルの合わせ方が足りんと思うのは俺。
欧米のロッカー達は本気で”創造”したとゆう自負があるのかもしれん。


俺のような受身の生き方を選択し、ぐさぐさの生活を送っているれば、精神のアンテナ性能低下は著しい。

サッカー日本代表の”ワールドカップベスト4目標”みたいな、もっと現実離れした夢想はつづく

”六月の夜の都会の空”
悔しかったり、
そこそこ面白かったり、

ああ、過ぎ行く日々。

そこそこ日々過ごせば、創造力はかすんでいくらしい・・

アマチュアバンドマンとしては、ここらへんの調整は非常に悩ましく、むずかし。
そんなで、歯をカチカチいわせている顛末。

孤独で、フリーで、虚しさに耐えながらも、空虚の中に忍びこんでくるイメージの横溢によだれを流して満足する時もあるだろう。
なんとなく、1日が過ぎたことに、なりに学んだことがあるような気がしてこの生活を容認して安堵する日もあるだろう。

俺は、いわゆるアーティストとして生活を営んでいるわけではないのじゃから、でも、アマチュアロックバンドのおっさんとしての面目も忘れるわけではないのだから、

ゆーらり、ゆーらり、右に左に揺れるおっさんなのである。

自分らのバンドのプレイもそこそこ楽しんやけど、
アザーサイドにブレイクオンスルーするよな、アースコア直結マグマ噴出のよな、曲をプレイする。って経験をしないとおっさんはいつまでもロックになれないかも。

もっと振り子のブレブレ重力加速度差を感じて素敵なコンフュージョンのなかで踊ってしもたれや!!
生活営むこの世の表面と地核を行ったりきたりしいの、アホになろうや!!


※お詫び!誤って1つ前の記事を削除してしまいました!
 コメント入れてくれたnobさんごめんなさい!! m(_ _)m


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2009.06.04 祭りの後
5月31日にライブが終わり、祭りのあとの虚しさもそろそろ気持ちの整理がついたので・・・

結局、すぐに戻ったいつものぐさぐさの生活やんけ

どーせ祭りのあとの虚しさを味わうんであれば、もっと1所懸命に非日常の演出を心がけるべきであったものを。


俺たちやっぱり、アマチュア。
中途半端なできなのはしゃあないやろう。
なんか、精神の問題やね。姿勢っつうか。

でもね、でもね、

次のライブはもっと面白くするぜ!!

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